Sound of Wind Mill

思うまま 感じるまま を そのまま 言の葉や 絵の葉に のせて 気ままに 飛ばしています
地図


先生がある日言った。

「今から地図を配ります。」

地図だって!

私は、少しわくわくしながらイスに深く腰かける。



手渡されたのは、くるくる巻いた模造紙。

ドキドキしながらそっとひらけてみると

それは 白紙 だった。

なーんだ・・・



でも これ どうするんだ?

扱いに困って隣の席を見ると、

隣の子は、一心不乱に、クレヨンで線をいっぱい描いてる。

こうしちゃいられない!

あわてて、クレヨンを取り出す。

でも、何を描いていいのかわからない。

うー。 困った・・・

そうだ、隣の子みたいに描けばいい!

隣の机を横見しながら、一生懸命 まねた。

同じ色、同じ線。



そのうち、先生が来て言った。

「今日はここまで。」

はぁい・・・ なんだか疲れた。




そして、次の日

先生はまたこう言った。

「今から地図を配ります。」

またかよー。



くるくる巻いた模造紙。

広げてみると、やっぱり白紙だった。



なんだか、隣を見るのはもうあきたので

今度は、適当にクレヨンで思いつくまま描いてみた。

ふん。ふん。 ちょっとだけ楽しい。



すると、先生がまた言った。

「今日は、ここまで。」

えー。 もう終わり?




そのまた、次の日も、先生はこう言った。

「今から地図を配ります。」

案の定、広げてみると、また白紙・・・





そうして、いく日の日が過ぎただろう。

私は、ちょっと大きくなった。

白紙の地図を配られるのも、もうすっかりあたりまえになった。

そうして、クレヨンから持ち替えたマーカーで線を引く。

ふと、落としたペンを拾おうとしてかがみ、立ち上がったとたん

あることに気がついた。

あれ・・・透けてる・・・・・・

今まで描いてきた地図が重なって、重なって、複雑な模様を造りだしていることに。






・・・・これが・・・・・・わたしの・・・・・・・・・・・・









詩と唄


   このブログをご覧になってくれる皆様へ



長い間、更新をほったらかしにしていて、申し訳ありません。

いろいろ、私事で忙しくしていました。


少し、その私事にについて、お話させていただくと、

SahAは、歌を始めました。

実は、昔から歌を歌うことは好きで、

一時期、習っていたこともあったのですが、

もう一度、真剣に歌と向き合ってみたいという想いが募り、

再び、歌を始めることとなりました。


最近、音のついた夢をよく見ます。

元々、私の夢には、五感がついていることが多かったです。

時には第六感がついていることもあります。

(予知夢をときどき見ます。)


また、最近は、メロディーをふと思いつくことも多くなり、

それと共に、メロディーに乗る言葉も共に浮かんでくるようになりました。

今は、それを、破片として記録することしかできませんが、

いつか、ちゃんとした、歌として、完成させてあげられればと思います。


そこで、歌と共に、作曲・作詞も習い始めました。

昔、一度、妹の友達に頼まれて、曲に詞をつけたことがありますが、

そこで、実感したのは、目で見る“詩”と、耳で聴く“唄”は違うということです。


目で見る“詩”は、字体や行間の間隔、スペースの取り方、漢字の使い方に至るまで

目で見えるすべての要素によって、イメージが大きく変わってきます。

私は、このブログで、いくつもの詩を書かせていただきましたが、

何度もプレビューを見直し、視覚によって触発されるイメージに

全身全霊でアンテナを張り巡らせて、推敲を重ねました。


一方、耳で聴く“詞”は、耳から入る情報がすべてなので、

今までのやり方では、うまく言葉を伝えることができませんでした。



恋するHeart





20071107072006.jpg






なんだかふわふわする感じ





恋がはじまる時

しきつめられた 黄色の花弁

ふみ分け かけ寄る

少し 遅れて 着いていく



腕を のばし

手を とり

手のひらを 合わせて

指を 絡める



手を つないで

二人 手を つないで

並んで 歩いてく





人間パンダ―18

なにがどういうこと?!

もう、わけがわからない!


この事態はそもそも何なの?!

私に、一体何が起こったの?!


理不尽な不可解さに絡まれて、身動きが取れない。

思わず、髪を両手でかき上げる。

これは、一体何なの?!



気がつくと、すぐ眼の前に美津井がこちらを向いて立っていた。

眼が合うと、ふっと笑った。


「どうだ、しんどいか?」


思わず、無言で頷く。




「そうか・・・」




美津井は、いったん視線を落とすと、また顔を上げた。




「では、楽にしてやろう。」


そう言うと、今まで見たことのない、優しげな顔で微笑んだ。




胸の辺りに、なにか固いものが当たる感触がした。

恐る恐る視線を下げると、そこには、
鈍い銀色に光る銃が、心臓めがけて突きつけられていた。


「・・・!!!」


殺される!?

固まった体が、カタカタと震えてくる。

ブラウスの第二ボタンが、銃口に当たってカチカチと音を立てる。


「や・・め・・・・」


恐怖で、声にならない。



「楽になりたいのだろう?」


美津井は、微笑んだ顔のまま、
引き金にゆっくりと、人差し指をかけた。






  人間パンダ―前置き から読む
   http://oneofwing.blog70.fc2.com/blog-entry-155.html
   人間パンダ―19 を読む





「DAISY」


私は、普段、映画をあまり観ない。

でも、たまたま家族が借りてきたDVDを観ているのに出くわして、
いっしょに最後まで観てしまった。



・・・・せつない。


ただこの一言。




演技や脚本をどうこう言うつもりはない。



映画の中に創られた、綺麗ではかない空気と

三人のそれぞれの想いが交錯して

ただ、ただ、せつなかった。




哀しい映画だけど、

なんの予定もない土曜日の午後に、

あたたかい紅茶かコーヒーでも淹れて

先入観なしで、観てみるのをお薦めします。




  一応、Amazonのリンク、貼っておきます☆
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FJGW6M/netinfomation-22/ref=nosim




人間パンダ―17

「そうか、『あたりまえか』・・・」


美津井は、しばらく可笑しそうに、嗤っていたが、
急に笑うのを止めて、こちらをきっと見据えた。


「では、聞くがおまえは、自分が人間であることを証明できるのか?」





人間であることを証明?



「だって、明らかに人間じゃない?!」



そう言いながら、私は、自分が人間であるという確信がありながらも
何かが、自分の中であいまいに歪み始めるのを感じた。




「 ほう。

 では、聞くが、そもそも人間とは何なのだ?」



美津井が重ねて問う。





「人間は・・・人間よ!

 何わけのわからないことを聞いてくるのよ?!」




本当にわけがわからない。

人間は、人間に決まっている。

それが何だというのだ。

・・・・・・・



でも、それならば、今、眼の前にいる美津井は一体なんなのだ・・・

人間? いや、パンダだ!

でも、何が人間なのだろう・・・

なぜ、パンダだと思うのだろう・・・

そもそも、人間の本質とは一体なんなのだろう?




私は、わけがわからなくなってきた。




混乱してきた私に向かって、美津井は畳みかけるように言った。




「やはり証明できないではないか。

 おまえがたとえ人間だとしても、それを証明するものは何もない。

 私がパンダであるか、人間であるか

 そんなことは、所詮、無作為に与えられた符号にすぎない。」






・・・・・・・。




美津井の言っていることは、半分、いや、ほとんどが理解できなかった。

ただ、私にわかるのは、

私が、今まで生きてきた中で、
今がもっともわけのわからない気分に襲われているということと、

平凡だった人生が、突然、奇妙な世界の閾をまたいでしまったかのように、
どろどろと溶けてき始めている気がしてならないということだった。









  人間パンダ−前置き から読む
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  人間パンダ−18 を読む
   http://oneofwing.blog70.fc2.com/blog-entry-177.html    






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