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Sound of Wind Mill

思うまま 感じるまま を そのまま 言の葉や 絵の葉に のせて 気ままに 飛ばしています
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探し物
「ねぇ、何探してるの??」

「それがわかんないから探してるんだよ!!」

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大きいの

小さいの

細長いの

錆びたの

金ピカの

古びたの

マンションのようなの

ロッカーのようなの

トランクのようなの

宝箱のようなの


鍵の山を あさる



「望みのものは見つかった?」


「全 然 !」


でも そのうち

たくさんありすぎて わかんなくなって

なんだか 逆に わけもなく 楽しくなってくる


両手ですくうと ジャラジャラジャラ

宙に ほおりなげる

空中に舞う  鍵 カギ かぎ・・・



「イテ!  イテ!  イテテ・・・」

当たり前に落ちてきた!


でも なんだか おかしくなって

笑い出す






8枚のペーパームーン
「今日の月は コレ」


夕風が 吹き出したら

窓から身を乗り出し

湿った月を

そっと クリップでぶら下げる


秋だから 

空気が澄んでるから


ペーパームーンは 綺麗に乾く


朝が来たら 

白く乾いた月を 

そっと 取り込む





あやとり

巨大な 毛糸の 輪



見えない大きな手が あやとりを 始める

赤とオレンジで縒り合わせた ほわほわの 毛糸

次々に作られる 懐かしい 形


川・ブリッジ・あめんぼ・田んぼ・・・



足をひっかけないように 糸をまたいで

低い糸は 飛び越えて

高い糸は くぐり抜けて


小さな私たちは さながら ゴムとび

童心に帰って キャッキャ 騒ぐ




蝶々

薄紙を ちぎって 何をつくろう

薄紙を ちぎって 蝶を つくろう


季節外れの 蝶々 

座り込んで いくつも いくつも作った

指がかさかさするほど いくつも作った


スカートを広げたまま 裾をつまんで ゆっくり立ち上がる

ひとつ ふたつ こぼれる


せーので スカートを はためかせる

一面に舞う 蝶々

季節はずれの こぼれる うす色



まだまだ 色づくには 早すぎるから





オリオン

ドアを一歩でると
そこはもう冬だった

振り向くと 秋はもう扉の向こうで
たじろいで 戻ろうと一歩下がったところで
バタンと扉は閉じられた


そう もう 冬


ひっかけてきたコートの襟を慌てて掻き合わせる
体を震わせて 足踏みをする

ほっぺたを キンと尖った風がかすめていく


「どうしよう・・・」


冬にまで来るつもりなんてなかった
ただ ちょっと 季節のしきいに足をかけただけのつもりだったのに



再び振り向くと もう扉は消えていた

仕方が無いので 正面に向き直る
ついたため息が 白く たちのぼる


「手ぶくろ・・持って来たらよかった」


少しつぶやいてみる
誰も居ない
どこまでも澄んで 静かに言葉が 静寂にすいこまれていく


思いっきり吸い込むと
冷えた空気が胸を満たす


一気に吐き出した 白い息

立ち上る先に 透明な夜空


「あ、オリオン座!」


かじかんだ指でたどる

懐かしく 凛とした 大きな姿



もう一歩 踏み出す 

前へ 冬へ また一歩



競争



右足が言った  「早く行こう!」

左足が言った  「早く行こう!」




右足が走り出した  「もっと早く!」

左足が走り出した  「もっともっと早く!」


右足が速度を上げた  「もっともっともっと早く!!」

左足が速度を上げた  「もっともっともっともっと早く!!!」


右足が叫んだ  「もっともっともっともっともっと早く!!!!」

左足が叫んだ  「もっともっともっともっともっともっと早く!!!!!」





「おっと!!!」

「危ない!!!」






そして ものの見事にすっ転んだ




右足が言った  「イテテ」

左足が言った  「アイタタ」







右足が言った  「ゆっくり 行こう。」

左足が言った  「ゆっくり 行こう。」





そして ゆっくり歩き始めた






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