Sound of Wind Mill

思うまま 感じるまま を そのまま 言の葉や 絵の葉に のせて 気ままに 飛ばしています
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人間パンダ―14

無理矢理、瞳を逸らして伏せた。

再びカシスオレンジを頼んでは、喉の奥に流し込む。

酒にはあまり強いほうではないのだが、今日は全く酔うことができない。


もし、これが酒が見せた幻ならいいのに。

そう思ったが、この奇妙な事態が、
酒を飲む前から起こっているのでは、お話にならない。


私は、話しかけてくる田端君の話に、
うわの空で相槌を打ちながら、
美津井の鋭い視線を避けて、
うつむき加減で、次々グラスを空けていった。

こんなにグラスを重ねても、
相変わらず酒は回らず、
事態も一向に変わらなかった。



*********************************************



宴もたけなわ、そろそろ終電の時間が近づいていた。

合コンも、一応解散という形になった。

涼子は、ちゃっかり、というか、しっかり、
木下君のメルアドと番号を手に入れ、
おまけに送って行ってもらう約束まで取りつけていた。

私はといえば、
田端君と、流れ上、丁度、メルアドを交換し終わった所だった。



「涼子ん家、こっちなんだけどぉ・・・」


涼子は、木下君の腕を取って、
逆お持ち帰りかというような勢いで、
夜の街並みの中に消えて行った。


「あゆみちゃん、家どこだっけ?」


と、田端君が送ってくれそうなそぶりを見せた。


「世田谷方面・・・」


と、言いかけると、
すかさず、美津井が言葉を発した。


「同じ方向だし、俺が送って行くから」


と、田端君に牽制をかけた。


これが、ロマンティックな三角関係が理由だったなら
どんなにかいいだろう。

きっと、口封じかなにかされるに違いないと思うと、
私は、恐ろしくなってきた。






  人間パンダ―前置き から読む
   http://oneofwing.blog70.fc2.com/blog-entry-155.html
  人間パンダ―15 を読む
   http://oneofwing.blog70.fc2.com/blog-entry-171.html






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