Sound of Wind Mill

思うまま 感じるまま を そのまま 言の葉や 絵の葉に のせて 気ままに 飛ばしています
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奇妙な落し物-10
三人の子供は 小さな子犬といっしょになって走り回っていた。
非常に微笑ましい光景である。

一人は、帽子を被った活発な男の子で、子犬をつかまえようと追いかけている。
もう一人は眼鏡をかけた男の子で、子犬を待ち伏せして捕まえようとしている。
最後の一人は、女の子で、子犬を追いかける男の子を追いかけていた。

「やめてって!
 いじめないでってゆってるじゃない!」

「こいつすばしっこいなー、おいおまえ!そっちから捕まえろよ!」

「もーやめっててばー!」

女の子はもはや半泣き状態である。


「ちょっと聞いていいかな?」

空き地に到着した巡査が まず声をかける。

三人の動きがぴたりと止まる。

「あ!おまわりさんだー!」
帽子の少年が 嬉しそうに声をあげる。

眼鏡の少年は、我々三人の組み合わせを怪訝そうに見ている。

その隙に、女の子は子犬を抱き上げる。


「きみたち!僕の名前 見なかったか?!」

青年が期待を込めたまなざしで 子供たちを見つめる。


「名前ぇ? 知らなーい」
帽子の少年はそれよりも、巡査の警棒に触れたくてうずうずしているようだ。

「名前って見えるものじゃないんじゃないの?」
と眼鏡の少年が言い放つ。
もっともな反応である。

少女は愛しそうに子犬をなでている。
青年の質問は聞いていないようだ。


手がかりはなしか・・・
がっくりきている青年の姿が見える。
まぁ、ここまできて何の手がかりもないんじゃしょうがないか。
その瞬間
少女が
言葉を放った

「タイチ!」

その途端
青年が凍りついた

「・・・・それ・・・」



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→奇妙な落し物を最初から読む http://oneofwing.blog70.fc2.com/blog-entry-29.html


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